お気に入りの服が毛玉だらけになって、着られなくなった・・・という経験をしている人も多いですよね。
しかも、何回も着ていないのに毛玉になるものもあって・・・
毛玉ができやすい素材や出来た毛玉を取る方法などについて紹介したいと思います。
毛玉ができる原因と対策
冬は暖かいニット製品を着る機会も多くなりますよね。
セーターやカーディガンなどを着用していると、いつのまにか毛玉ができていて・・・
セーターなどもそうですが、裏起毛のパンツなども表面はトレーナーやTシャツなどの素材で、そこに毛玉ができるものがありますよね。
セーターやパンツ、カーペットなどの毛玉がどうしてできるのかなど紹介します。
【毛玉ができる原因】
冬物衣類などに毛玉ができるのは繰り返しの着用による摩擦、また洗濯時の摩擦によって生じます。
生地表面(編地表面)に毛羽が発生しその毛羽が集まって毛玉を形成していきます。
毛玉は摩擦によって発生するので、とくに毛玉ができやすい場所もあります。
◆毛玉ができやすい所
・すそまわり
・袖口
・脇の下
・えりまわり
・ポケット口
・ボタンホール付近
こすりやすい場所はどうしても摩擦が増えるので毛玉ができやすくなります。
パンツ類などもこすれる場所は毛玉ができやすいですね。
また、素材によっても毛玉ができやすいものとできにくいものがあります。
◆毛玉ができやすい繊維
なんといってもアクリル100%は毛玉ができやすい製品です。
またアクリルやポリエステルの混紡の合成繊維も毛玉ができやすいですね。
天然繊維のウールだけの製品ですと、毛玉ができても取れやすいといえます。
それに比べて合成繊維は強度があるので、できた毛玉が取れることもなく、衣服の見た目も悪くなってしまいますよね。
天然繊維のウールを使っていてもポリエステルなどと混紡のものや、綿素材とアクリルが混紡の製品も毛玉ができやすいです。
アンゴラやカシミヤなどの高級素材の毛玉を取る場合とスウェットやTシャツなどの毛玉を取る場合は変えたほうがいいと思います。
◆毛玉対策
毛玉ができやすいものを着用する時はバッグなども、手提げタイプのほうがいいと思います。
ショルダーバッグやリュックタイプはヒモやバッグ本体などが服に密着する場所があるので、そこに毛玉ができやすくなります。
着用後はブラシをかけて、毛羽のからみを整えておきましょう。
洗濯時は小さめの洗濯ネットに裏返しして畳んでいれて洗濯します。
高級なアンゴラやカシミヤはドライクリーニングに出すと思いますが、普通の手編みのセーターなどは自分でも洗うことができます。
もちろん、手洗いです。
手編みのセーターなどは乾いてからスチームを当て、一方方向に軽くブラシをかけるときれいになります。
5~7cmほど離して蒸気を当てます。
蒸気を当ててからブラッシングで軽く整える感じですね。
スチームを当てたセーターなどはすっかり冷めてからしまいます。
熱が残っているうちに動かすと型くずれしますよ。
できてしまった毛玉については「毛玉取りブラシ」や「毛玉取り器」などを使って取り除きます。
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毛玉取りにブラシを使って取るほうがいいもの
手編み製品やアンゴラ、カシミヤなどは「毛玉取りブラシ」を使って毛玉を取ります。
その時、あまりゴシゴシこすらないように気をつけましょう。
力を入れすぎると、編地が痛みます。
でも、弱すぎると毛玉が取れないので加減しながら使うことですね。
毛玉取りブラシでも毛足の長い製品に関してはちょっと難しいかもしれません。
手で毛玉を引っ張ってとったりすると、編地が痛みますから気をつけてくださいね。
「毛玉取りブラシ」ではスウェットなどの毛玉には向きません。
合成繊維の毛玉は「毛玉取り器」を使ったほうがいいですね。
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ブラシでも使い方や製品によっては全体が毛羽立ったようになってしまうこともあるので、目立たない部分からブラシをかけて状態を見ることがポイントですよ。
毛玉取り器を使うほうがいいもの
ウェットやTシャツなどの合成繊維のものは「毛玉取り器」を使うと便利でかなりキレイに毛玉が取れます。
「毛玉取り器」も交流式のものと乾電池式のものがあります。
コンセントに差し込んで使える「交流式」は便利です。
AC電源なのでパワーが落ちにくいですね。
でもどこでも使える「乾電池式」はコンセントがない場所でも使えます。
「毛玉取り器」にもよりますが、生地の毛足を残す長さが段階で選べるタイプのものをおすすめします。
気に入った裏起毛のパンツを冬は愛用しているのですが、見た目は同じにしか見えないのに片方はまったく毛玉ができず、もう片方はひと月も経たないうちに毛玉だらけに・・・
もちろん両方とも、洗濯する時は裏返してたたみ、小さめの洗濯ネットに入れて洗濯していますが・・・
A:ポリエステル 82%・綿 15%・ポリウレタン 3%
B:ポリエステル 66%・綿 22%・ポリウレタン 2%
Bの混紡の生地はまったく毛玉ができないのに、Aのものは2~3回の着用で毛玉ができ始めました。
何シーズンか着たものなら処分するという選択肢もありますが、1シーズンもろくに着ていないのに処分するのはもったいないですよね。
また、冬になると大活躍の厚手の靴下も毛玉になりやすいです。
靴下の場合は強度がないとすぐに穴があいたりしますので、強度のある合成繊維のものが(とくにアクリル100%とか)多いですから、毛玉がたくさんできます。
そういった毛玉をとるのにはブラシではなく「毛玉取り器」のガード(段階調節ができる)をはずして毛玉を取ります。
親指と残りの4本の指を手袋のミトンのようにして生地を平らに少し伸ばしたくらいにして押さえ、やさしく毛玉取り器をゆっくりすべらせるようにして使います。
靴下のつま先などは手で押さえながら、ちょっとずつ動かして取ります。
平らにしてないと生地をかんでしまう可能性もあるので、毛玉を取る時は生地をしっかり平らにして取ります。
風合いガードが外しにくいのが難点ですが、かなりキレイに毛玉が取れます。
すぐにとれた毛玉でいっぱいになるので、こまめに毛玉ゴミは捨てたほうがいいですよ。
専用ブラシは刃の部分の掃除にはいいですが、ゴミ収納ケースにたまったゴミは振っても奥の方のゴミは出てこないものがあるので、古い歯ブラシなどを利用します。
この時期、乾燥しているので静電気でくっついてゴミが出てこないときが多いです。
ちょっと使っただけでもけっこう毛玉が取れていきます。
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まとめ
毛玉を取る位置には手を使って、しっかり押さえながら使わないと、薄手のものは巻き込みやすいので注意してください。
巻き込むと穴があいてしまうこともありますから・・・
縫い合わせてある箇所はとくに気をつけながら使うことをおすすめします。
捨てようかなと思っていた服がキレイによみがえって、また着られるのはいいですね。
お財布にもやさしいですし・・・
以前は電池式を使用していましたが、今回「交流式」を購入して使ってみました。
電池交換の必要もなく、(電池式は電池がなくなるといっきにパワーが落ちるものがあるので)便利ですね。
「毛玉取り器」でかなりキレイに毛玉が取れるので、手持ちの服が長く着用できそうです。