タトゥーを切除する時病院選びは慎重に!傷跡や後遺症についても

タトゥーを入れる時は簡単なノリでいれてしまったという人も多いかもしれません。その証拠に3人に1人は入れたタトゥーを除去したいと考えているそうです。

入れる時は簡単でも、タトゥーを除去するのは簡単ではありません。

保険も適用されない自由診療になりますし、熟練した実績のある病院を選ばないと後遺症で苦しむこともあります。

手術は「やり直し」がきかないので、十分に検討する必要があります。

後遺症のことを考えれば、タトゥーを除去しないほうが良い場合もあります。

スポンサーリンク



タトゥーを切除する時の病院選びについて

タトゥー切除02 - コピー

タトゥー(刺青)の除去を考える時というのは、結婚や就職の時が多いかもしれません。

タトゥーが入っていると、プールや温泉などの施設に入ることができなかったり、結婚式でウェディングドレスを着たくても着れないとか、タトゥーが入っていると就職できないなど問題が生じた時ですね。

実際、今の日本の社会で一般的にタトゥー(刺青)が受け入れられているとはいえません。

タトゥー(刺青)=極道のイメージが強く、一般人として見られることは少ないといえるでしょう。

入れた本人はファッション感覚で入れたかもしれませんが、芸能人とかではなく、一般人には厳しい現実が待っていることが多いです。

子どもが生まれても一緒にプールや温泉に入ることもできないだけでなく、タトゥー(刺青)によって子どもが学校で差別されたり、イジメの対象になったりする可能性もあります。

そういったデメリットを考慮して、タトゥーの除去を決心しても、簡単に消えるわけではありません。

まず、必ず傷跡が残ります。

さらにしっかりを経験と知識がある医師のいる病院を選ばないと、後遺症の心配もあります。

刺青除去の手術には保険が適用されませんので、価格にこだわって安い病院を選ぶと失敗する可能性もあります。

大学病院や総合病院の形成外科などは、初診料や紹介料(ない場合)、それに診療費で1回相談に行くと7,000円前後かかることもあります。

こういった大きな病院は診察を受けるまでに時間がかかり、午前中半日くらいは待つようになります。

多くの場合は美容外科クリニックを選ぶことになると思いますが、その中でも刺青除去の経験が豊富な病院を選ぶことと、信頼できる医師に担当してもらうことは重要です。

スポンサードリンク




タトゥーを除去すると必ず傷跡が残る

タトゥー切除04 - コピー

【タトゥーの除去方法】

レーザー治療によるタトゥー除去

※タトゥーにレーザーを照射することによって薄くしていく方法

※多くの場合、激痛を伴う

※薄くなっても形が残って完全に消えない

※皮膚がレーザーによるやけどにより、デコボコになる場合もある

※まだらになることもある

切除法によるタトゥー除去

※紡錘(ぼうすい)形切除とジグザグ形切除がある

※紡錘形は小さな面積(ホクロの除去など)に向いていて、タトゥーの場合にこの方法で切除すると傷跡に負担がかかる

※タトゥーの切除にはジグザグ形切除が向いているが、高い技術と豊富な経験が必要

※大きめのタトゥーには向かない(皮膚は時間がたっても伸びないため問題が起きることが多い)

※ケロイド状の傷跡が残る

※引きつれやしびれといった後遺症が発生することがある

植皮法によるタトゥー除去

※太ももなどの別の部位か切り取った皮膚をタトゥー部分の皮膚を削り取ッタ後に移植する方法

※植皮した部分の境が目立つ

※切り取った皮膚の部分にも傷跡が残る

削皮法によるタトゥー除去

※皮膚の表面をタトゥーの墨と一緒に削り取る方法

※「アブレーション」とも呼ばれている

※引きつれやしびれといった後遺症が発生しにくい

※傷跡は担当した医師の技術や経験によってピンキリ

※未熟な担当医の場合、ケロイド状の赤黒い傷跡となって目立つ

確実にタトゥーを消したい場合は、レーザー治療よりアブレーションや切除法をすすめる専門医が多いですね。

タトゥーを除去した後に後遺症が出る場合も・・・

タトゥー切除03 - コピー

皮膚は時間がたっても伸びることはないので、無理な切除手術をすると後遺症で苦しむことになる可能性もあります。

タトゥーは安易に入れるべきものではありません。

入れるのは簡単でも、それを除去するためには高額な治療費がかかり、無傷できれいに除去する方法はありません。

タトゥーを除去するための費用は保険が適用されませんから高額となります。

自由診療ですから病院によって料金は異なりますが、アブレーションで、10平方センチで10万円前後(1回)かかります。

レーザー治療でも1平方センチで1万円くらいかかりますよ。

切除法で問題になるのは、「皮膚は時間がたっても伸びない」ので、ある程度の大きさのタトゥーを切除した場合、後遺症が心配されます。

皮膚の引きつれ

しびれ

傷跡がなかなか治らない

傷跡がケロイド状になり、かゆい、痛いなどの症状が出る

腕が曲がらない(腕のタトゥー除去の場合)

手が動かない

こういった後遺症が報告されているようです。

後遺症のリクスを考えると、タトゥーのある場所や大きさによっては断られることもあり、タトゥーを除去しないほうが体のためには安全であるといわれることもあります。

どの方法を選ぶにしても、慎重に、よく検討してから決めたほうがいいですね。

医師とのカウンセリングでも、良い結果だけでなく悪い結果や後遺症についても説明があるほうが信頼できます。

こういった刺青除去の手術に関しては、地方の病院などでは症例が少ない場合もありますので、自宅近くに限って病院を探すと難しいかもしれません。

まとめ

タトゥーを入れていると社会的にプールや温泉に入れないくらいの不便さだと考えている人も多いようですが、じつはタトゥーがあると生命保険に加入する際、断れてしまうという事実をご存知でしょうか?

社会的な問題だけでなく、疫学的に疾病リスクが高い、肝臓に負担をかけ、それが起因で病気や症状が出るリスクがあると判断されます。

医師の診断を受けてからでないと加入できない保険の場合は、タトゥーがあれば加入できません。

タトゥーの件を告知せずに加入し、あとで発覚した場合、タトゥーを入れたのが加入前でも後でも保険会社から契約解除とされる場合もあり、もちろん、それまで支払った保険料は返ってきません。

タトゥーの材料に検査の磁場が反応して、ヤケドになる可能性もあるため、病理検査する際にCTとかMRIを使う事ができない場合が多いということもあるようですよ。

さらに生命保険に加入できない場合、住宅ローンを組むのも難しいケースもあるようです。

また、日本人が海外旅行をした場合の入国審査で、海外諸国の入国審査官は、日本人を審査する際のポイントが「刺青=暴力団関係者」というイメージを持っているようで、見える部分に刺青があると暴力団関係者とみなされて、国によっては徹底的に調べられることもあるようです。

フィリピンなどは体に刺青があると入国不可で、タトゥーのシールでも強制送還されるみたいですね。

スポンサーリンク