普通、部屋には1畳あたり数十万から数百万匹のダニが隠れているといわれています。
ダニの繁殖は5月~9月が多いのですが、じつは秋は要注意の季節なのです。
秋になるとぜんそくや鼻炎などが悪化した場合、その原因はダニかもしれません。
秋はダニ対策をしっかりやりましょう。
アレルギーの原因となるダニ
ダニはアレルギーの原因となることはご存知だと思います。
アレルギーの原因となるのはチリダニ(ヒョウヒダニ)です。
そのダニの中で家のダニは2種類が6~9割を占めています。
そのダニとは・・・
◆コナヒョウヒダニ
◆ヤケヒョウヒダニ
チリダニは人を刺したりかんだりすることはないのですが、大きさが成虫で0.3~0.4ミリと非常に小さいために存在に気づきにくいといえるでしょう。
ダニは、2~3ヶ月の寿命の間に50~100個以上の卵を産みます。
そして約10週間ほどで、なんと1万匹近くにも繁殖するといわれているのです。
またダニは布団1枚あたりに数万匹から10万匹もいるといわれています。
ではなぜ秋が要注意なのか?
それは涼しくなってきて、今まで使っていた夏布団をやめて、押し入れから冬用の布団を出して使いはじめる時が注意する時なのです。
押入れの中で夏の間に繁殖したダニのフンや死骸などのアレルゲンが空気中に舞い上がって、これを吸い込むことによりぜんそくや鼻炎を起こす可能性が高くなるのです。
ダニアレルゲンがもっとも舞い上がるのは布団の上げ下げの時だそうで、通常の1000倍といわれていますので、朝、布団をたたむ時や夜、布団を敷く時が一番注意が必要ですね。
ダニがよく繁殖する場所
【ダニのすみか】
◆枕
◆ぬいぐるみ
◆毛布
◆カーペット
◆押入れ
◆布団
◆畳
◆ベッド
◆布製のソファー
◆クッション
◆こたつ布団
具体的な対策方法
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ダニを減らすための具体的な方法です。
◆こまめに掃除機をかける
とくに布団は1平方メートル当たり20秒かけましょう。
ダニをとる布団専用の掃除機もあればいいですね。
掃除機をかける時は必ず窓を開けてから行いましょう。
(窓を開けられない場合は換気扇を回すか、空気清浄機をかける)
ダニを除去する部屋は1時間ほど真っ暗にしておくと表面に出やすくなります。
◆ダニ捕りマットを使う
◆晴れた日は季節に関係なくまめに換気する
◆室内干しは避ける
室内干しはなるべくしないほうがいいのですが、どうしてもする時は浴室やフローリングの部屋で干しましょう。
◆加湿器の使い方に注意する
畳のある和室やカーペットのある部屋は避けましょう。
◆お菓子の食べこぼしに注意する
小さなお子さんなどは家の中で食べ歩きさせないように注意することも大切です。
◆髪の毛やペットの毛は粘着ローラーなどでこまめにとる
◆スチームアイロンを使う
掃除機をかけた後、スチームアイロンを最強にしてカーペットやマットレス、シーツ、クッション、畳、衣類など、隅々までスチームを押し当てましょう。
◆はたきなどを使って上部のホコリを落とす
◆雑巾がけをする
◆カバーはこまめに洗濯する
◆布団乾燥機を使う
まとめ
ダニはなかなか目に見えないので、気がつかないことが多いのですが、家の中にたくさん繁殖しています。
とくに気管が弱い人などはこまめな掃除は欠かせませんね。
また現在は住宅環境が良くなり、エアコンも普及したのでダニは1年中繁殖しやすくなっています。
換気も習慣づけることが大切ですね。