けっこう多くの人が経験したことがある「まぶたのピクピク」。
自分の意志に反して、かってにけいれんしたことがある人もいますよね。
たいていは短ければ数秒で長くても数分でおさまることも多いですが、なかには数ヶ月に渡る、長期のけいれんで不安になる人も・・・
自己判断で対処しないで、きちんと病院を受診した方がいいケースもありますよ。
まぶたのピクピクが長期間続いていると・・・
疲れている時、睡眠不足の時などはとくに、まぶたの痙攣(けいれん)を経験したことがある人もいますよね。
急にピクピクしだして、止まらなくてあせることも・・・
通常は短時間でおさまるのですが、痙攣が続くと不快感だけでなく、他の病気の兆候かもしれないと不安でいっぱいになることも・・・
まぶたがピクピクする病気は数種ありますが、手術や治療で改善できるものもあります。
最近はパソコンやスマホを長時間使用し、座って同じ姿勢を続けていることによって、目の酷使とともに、血行不良になっているケースも多いですし、夜遅くまでスマホの画面を見続けていることによって、質の良い十分な睡眠が取れていないことも多いですね。
また、コーヒーやタバコ、アルコールの摂取が誘引となって起きることもあるようです。
まぶたの痙攣も片側のみの場合や両方共、下まぶた、上まぶたなどがけいれんすることがありますね。
それによって通常は主な3つの病気が考えられます。
その病気の裏に危険な病気が隠れている場合もあります。
長期間、まぶたの痙攣が続いているようならまず「眼科」を受診してください。
症状によっては脳外科にかかって、MRI検査が必要になることもあります。
まぶたのピクピクは気持ちは悪いけれど痛みがないことがほとんどなので、つい放置してしまいがちです。
短期間でおさまるものに関してはいいですが、長期間続いている場合は医療機関を受診した方がいいでしょう。
スポンサードリンク
まぶたがピクピクする病気は?
【まぶたがぴくぴく痙攣する病気は?】
だいたい3つの病気が考えられます。
◆眼瞼痙攣(がんけんけいれん)
眼瞼痙攣の場合は必ずしもまぶたがピクピクするとは限りません。
「不要なまばたき」が増えていき、「まぶしい」とか「目が乾いた感じがする」「閉じていたほうが楽」かってに「まぶたが閉じてしまう(片方あるいは両方)」という自覚症状があります。
この眼瞼痙攣はまばたきの制御がきちんとできなくなっている病気です。
つまりまぶたを開けたり閉じたりがきちんとできないんですね。
勝手にまぶたが閉じてしまうので、失明の状態と同じようになるので、運転などは危険になります。
歩行中のトラブルとして電柱や物、人混みで人にぶつかるということを経験している人が多いですね。
ただ、受診した眼科によってはドライアイの症状をよく似ているため、誤診されることも多いようです。
また、不安感や不眠を訴える人も多いので、うつ病などと間違えられることもあるようです。
40代以上の人に多く見られ、女性の患者は男性の2倍以上いるので、女性のほうがかかりやすいといえますね。
◆眼瞼ミオキミア(がんけんミオキミア 顔面ミオキミアとも)
まぶたの一部がピクピクと動く症状で、眼精疲労がひどい時、疲れた時や睡眠不足の時などに起こります。
体の疲れだけでなく、精神的な疲れ、ストレスなどでも起きる場合があります。
また、飲酒やコーヒーを飲んだ時に症状が強く出ることもあります。
通常は長くても数日~数週間程度で自然におさまることがほとんどです。
◆片側顔面痙攣(かたがわがんめんけいれん)
片側顔面痙攣とは顔の片側全体が動くのが特徴で、片方の目をつぶったり、笑う時、口を開けたり閉じたりする時の筋肉が、勝手に収縮したり弛緩したりするのを繰り返して、顔がピクピクしてしまう病気です。
病状があらわれる初期の頃は、目のまわりだけだったのが、だんだんと片側の顔全体の筋肉へと広がっていきます。
じっとしている時よりも、目と口を動かしている時に出やすいと言われています。
顔面神経は顔の筋肉の運動を起こしている運動神経で痛みの神経ではないので痛みは伴いません。
通常、原因として多いのはその顔面神経が脳幹から出てくるところで正常な血管とぶつかって興奮させられている場合が多いようですが、なかには腫瘍や血管瘤がぶつかっている場合もあるので、きちんと検査を受けたほうがいいですね。
まぶたのピクピクした痙攣が長期間続くようなら、一度病院を受診してよく調べてもらったほうがいいですよ。
まぶたのピクピクを改善する方法は?
眼瞼痙攣や片側顔面痙攣などは眼科へ行って、治療をしてもらいます。
そうではなくて眼瞼ミオキミアのような一過性のものの場合は、日常生活の改善などをしたほうがいいですね。
◆目を酷使し過ぎない
◎ スマホやパソコンを見ることが多い人は、1時間経ったら少し、目を休めたほうがいいですね。
少し目を閉じているだけでも違いますが、近くと遠くを見る遠近法の訓練をしたり、両手を数回こすりあわせてから、両手をカップのようにして目の上にしばらくのせておくのも効果があります。
その時、目は閉じておきます。
就寝の2時間くらい前までにスマホやパソコンを見るのはやめたほうがいいですね。
明るい画面を見続けていると、睡眠にも悪い影響を与えます。
◆質の良い睡眠をとる
◎ 血行を良くするために、軽いストレッチなどをしてから寝るといいですね。
寝る時は昼間あったイヤな事などは思い出さずに、楽しいことを思い浮かべながら寝るようにします。
寝る前にネガティブなことを考えていると、良い睡眠が取れずに体にも負担がかかります。
◆頭や目のまわりのツボ押し
◎ 目のまわりの筋肉の血流が悪くなっている場合もあります。
そういう時は目のまわりのツボを押すと効果があります。
《目のまわり》
★晴明(せいめい)
目頭の少し上
★攅竹(さんちく)
眉頭
★魚腰(ぎょよう)
眉毛の中心辺り
★絲竹空(しちくくう)
眉尻辺り
★太陽
こめかみ
★承泣(しょうきゅう)
目の下で骨の縁
《首》
★天柱(てんちゅう)
うなじの生え際
★風池(ふうち)
後頭部中央のくぼみから指2本分
※ツボ押しのかわりに温タオルなどの熱刺激をしてもいいですよ。
濡らしたタオルを軽く絞って、電子レンジで1分~1分半くらい温め、(ちょっと熱いけどやけどするほどではないくらい)それを目のまわりにあてたり、天柱付近に5分程度当てておきます。
※一度にやるのは1ヶ所で、入浴前後1時間は控えたほうが効果があります。
◆コーヒーなどのカフェイン飲料を控える
◆肩こりや首こりをほぐすストレッチをする
◆気がついた時に深呼吸を繰り返す
※デスクワークやスマホなどを見ている時の姿勢が悪いと、浅い呼吸になっているため
◆頭皮マッサージをする
◎ 頭の血流が悪いと頭をマッサージするとかなり痛いですが、テレビを見ながらでも出来るので指の腹を使って全体をまんべんなく痛気持ちいいくらいの力でマッサーシします。
まとめ
目を酷使するスマホやパソコンは手放せない存在ですが、病気になっては元も子もありませんよね。
いくら便利だからといっても、体を壊してしまったらその先の人生が暗いものになってしまいます。
体は場所によってギリギリまで悲鳴をあげないで頑張ってくれているのですから、きちんと気遣ってあげないと気がついた時には重い症状があらわれるという結果になることもあります。
いつもと違う、ちょっと変だなと思ったら、体を休める必要があるかもしれませんよ。