とくに冬が近づくと、朝目が覚めると手がこわばっていて、少し意識的に動かさないとこわばりがとれないという人もいますよね。
数分でこわばりがとれる人と、長い人は1時間以上もこわばりが続くことも・・・
中高年だけでなく、若い人も手のこわばりで困る人もいると思いますが、その朝の手のこわばりには病気の初期症状である可能性もあります。
朝に手のこわばりは関節リウマチの初期症状の可能性も
【関節リウマチの初期症状に多い手のこわばり】
朝になると手がこわばっていたり、しびれや痛みもある・・・
毎日でもなく、よくなったり悪くなったりする・・・
そんな場合は原因として関節リウマチである可能性もあります。
リウマチと聞くとお年寄りの病気と思っている人も多いですが、30代~40代の発病も多く、関節リウマチの患者は60万~70万人いるといわれ、女性患者は男性患者の4倍いるそうです。
手のこわばりだけで関節リウマチとは限りません。
ただ、関節リウマチだった場合は早期に治療を始めることは大切です。
たびたび手のこわばりやしびれ、痛みが続くようならまず、早めに内科・整形外科・リウマチ科・神経内科などを受診しましょう。
手のこわばりで考えられる他の病気
病院で受診しても原因がはっきりわかる場合とわからない場合があるようです。
【関節リウマチ以外の原因】
◆変形性関節症
※関節内でかたい骨どうしが直接触れないように、クッションの役割をしている軟骨組織が、加齢によって減っていきます。
そのため、骨と関節、関節のまわりの組織などが変形するのが原因と考えられます。
◆膠原病
※関節、腎臓、粘膜、血管壁に起こる免疫異常による疾患
◆頚椎症
※上部頚椎(頸椎の1番・2番)が関係していることが多い
◆手根管症候群
※手首の手のひら側にある骨と靭帯に囲まれた手根管というトンネルの中を、正中神経と9本の指を曲げる筋肉の腱がとおっていて、その神経が慢性的な圧迫を受けている場合
◆妊娠によるホルモンバランスの乱れ
◆閉経前後の更年期障害の影響
※減少した女性ホルモンの影響で、滑液の減少やコラーゲンの減少によって、かたくなった筋肉が神経や血管を圧迫するという説も
女性ホルモン補充療法を受けることも選択肢のひとつ
◆冷え性
※運動不足は筋力の低下を招くので冷え性の原因にもなり、手足の血行が悪くなるのが影響する場合(肩こりなども影響)
◆その他
※手や腕が体の下になるような体勢で寝ていた場合、手の血流が悪くなって、手の神経へ行く血流も滞り、手の伸筋が一時的に麻痺した場合
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自分でできる対処法
まず病院で受診してから、関節リウマチや膠原病やパーキンソン病など、治療が必要な病気でない場合の対処法です。
◆バランスの良い食事をとる
※野菜不足や偏った食事、冷凍食品やカップ麺などのジャンクフードと呼ばれるものばかり食べていると体の免疫力のバランスが崩れてくる。
酵素不足にならないように発酵食品や野菜サラダなども積極的に食べる
◆冷えを改善する
※軽い運動でもいいので毎日続けて、筋肉量を増やす
ひろのば体操やふくらはぎのマッサージをする
靴下の重ね履きをしたりして下半身はとくに冷やさないようにする
お風呂はシャワーだけでなく、湯船にしっかりつかって体を温める
◆指ヨガで改善する
※指をマッサージして、血流を良くする
◆グーパー運動をする
※両腕を前方に伸ばして手をグーパーさせる運動を20回くらい繰り返す
まとめ
関節リウマチなどのはっきりした病気以外では更年期の女性に手のこわばりは多いようです。
閉経前後、とくに50歳くらいからこの手のこわばりを自覚する人が増えるようですが、男性でも関節リウマチなどの病気以外で手のこわばりで困っている人がけっこういるようです。
手のこわばりは強いストレスをいつも抱えている人にも多いそうですよ。
ストレスが強くなると、いつも体は緊張していてあちこちこって、血流が悪くなりますからね。
仕事や人間関係で悩んでいるとどうしてもストレスが強くなりますが、なるべくゆったりとした時間を作って、体をリラックスされてあげることは大切ですね。
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