仏式のお葬式がほとんどなので、神式などの葬儀に参列する場合のマナーとかを知らない人も多いですよね。
服装は?香典袋は?など、いろいろありますよね。
あまり難しいことはありませんが、事前にこれだけは押さえておいたほうがいいというものを紹介したいと思います。
神式の香典と服装について
【香典袋】
◆神式でNGな香典袋
※蓮の花の入っている香典袋は神式では使わない
◆香典袋の書き方
●御霊前
※全ての宗教・宗派の葬儀で使用可能
●御神前
●御玉串料
など
●下段には会葬者のフルネームを書く
【服装】
◆一般的な喪服を着用する
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手水の儀の作法と玉串奉奠の作法
神道(しんとう)の形式によって行われる葬儀を、神葬祭(しんそうさい)といい、神道では通夜のことを通夜祭(つやさい)および遷霊祭(せんれいさい)といい、仏教における葬儀・告別式は葬場祭といいます。
【遷霊祭とは】
◆故人の御霊を遺体から霊璽(れいじ)と呼ぶ御霊代(みたましろ)にうつす儀式
【仏教の葬儀】
◆故人を極楽浄土に送るためのもの
【神葬祭】
◆故人の御霊をその家にとどめ、家の守護神となってもらうためのもの
【手水の儀の作法】
◆ひしゃくで水を汲み、左手にかける
◆ひしゃくを持ちかえて水を汲み、右手にかける
◆再び右手に持ちかえて左手に水を受け、その水で口をすすぐ
◆もう一度、左手にかける
【玉串奉奠(たまぐしほうてん)の作法】
◆神官または係員から玉串を受け取る
※右手で根元を軽くつまんで、左手で葉を支えるようにする
◆祭壇に進み、遺族に一礼
◆祭壇に向かって一礼
◆右手で持っている根元を手前にして玉串を縦にして、根元を左手に持ち替える
◆根元が祭壇に向くよう、右回りに半回転させて玉串案の上に置く
◆正面を向いたまま1、2歩下がる
◆2礼してから柏手(かしわで)を2回打つ
※二拍手はしのび手で音をたてないようにする
◆再び1礼
◆遺族に1礼、神官に1礼する
神式の葬儀の際の注意点
神道における葬儀は神社で行われることはなく、故人の自宅か斎場で行われます。
神道の葬儀は経験がなくても、斎場で事前に玉串奉奠の仕方などの説明がありますのであまり心配はいらないと思います。
ですが、いくつか注意点があるので紹介します。
【神葬祭での注意点】
◆神葬祭では数珠は使わない
◆挨拶で「冥福」「成仏」「供養」という言葉は使わない
◆神道に戒名はない
※戒名の代わりに諡名(おくりな)を付ける または諡号(しごう)ともいう
※諡名は氏名の下に「之霊」「命(みこと)」「命霊(みことのれい)」「霊位」をつけるだけの場合が多い
◆蓮の花の香典袋は仏式の香典袋なので使わない
まとめ
一部の冠婚葬祭マナーのサイトで、故人とはあまり付き合いが濃くなかった場合は通夜よりも告別式のほうに出席しましょうとなっているところもありますよね。
でも実際は近所の方や会社関係の方など、あまり個人のことを知らない場合はとくに通夜の参列のほうが圧倒的に多いと思います。
地域にもよると思いますが、都内や周辺地域では通夜には多くの参列者がいても、告別式は本当に身内がほとんどという場合がけっこうありますね。
以前は自宅で行われることが多かった葬儀の場合は、近所の人も告別式に参列して火葬場への見送りまでいたものでしたが・・・
ほとんどが仏式の葬儀だと思いますので、神式の葬儀に参列する機会は少ないかもしれませんが、香典袋に注意することと、手水の儀や玉串奉奠の作法などを知っていれば大丈夫だと思います。