秋に七五三のお祝いを予定しているお子さんのいる家庭で、身内に不幸があったりすると、七五三のお祝いをどうしようか迷いますよね。
来年に延期しなければいけないのか、それともお祝いしてもいいものか・・・
そんな場合にどうしたらいいのか、参考になる事例を紹介したいと思います。
身内で不幸 神社参拝は
ご両親や配偶者、または祖父母や兄弟など、身内に不幸があった場合、七五三のお祝いをしてもいいのか迷いますよね。
ただ今年始めに亡くなったとか、亡くなってから2ヶ月以上経っている等の場合と10月に入ってから亡くなった場合とではお祝いのしかたを変えたほうがいいですね。
喪中の間はお祝い事を避けるというケースもありますが、参拝予定の神社で確認した方がいいですが、忌中を過ぎていれば神社参拝なども問題ないところが多いです。
七五三という行事は近世までの日本では、貧困や栄養不足、医学の知識不足などにより、乳幼児の生存率は極めて低かったために、「この年まで生きられた」という節目のお祝いとして定着したようで、男の子の5歳のお祝いが女の子の7歳のお祝いより先にあるのは、ひとつには男の子の生存率が女の子より低かったからともいわれているようです。
最後の節目のお祝いが7歳の理由は、「七歳までは神のうち」・・・つまり神様の心次第で、神様の元に帰ってしまう存在として考えられていたようです。
その節目のお祝いですから、忌中が明けていれば神社での参拝も可能ですし、内々でのお祝いをすることは差し支えないと思います。
また忌中であれば、晴れ着を着たお子さんの写真撮影をしてささやかに祝い、忌明け後に神社に参拝したり、食事会などをして祝うといいでしょう。
忌中と喪中
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「忌」とは、死を畏れ忌みはばかるという意味で、この期間は派手なことを控えて身を慎み、故人との血縁関係によって異なるのですが、神道で最長50日、仏教で最長49日となっています。
この期間は、祭礼行事への参加や神社へのお参り、結婚式など祝い事への出席や家の新築・増改築などは控えるとされています。
忌中は神社への参拝を控えるということは、愛する身内を亡くした方が沈んだ暗い気持ち、すなわち「気枯れ」ている状態になっているので神様と接するのは避けましょうということが本来の意味だそうです。
忌中は不浄という人がいますが、汚れということとは異なるそうです。
忌が明けると「服」の期間、服喪期間へと移り、祭礼行事や神社のお参りなども出来るようになり、徐々に日常生活を取り戻していく期間となります。
かつては服も期間は1年が目安といわれてましたが、現在では3ヶ月から半年くらいが目安になっているようです。
忌明けは一般的には親・配偶者は50日、祖父母は30日、兄弟姉妹・子どもは20日とされており、親戚の場合、1~3日程度とされています。
友人などで七五三のお祝いをする予定の場合、お祝いに行くのはやはり忌明け後にしたほうがいいでしょう。
忌明けが11月15日過ぎだったら?
現在では11月15日にこだわらなくていいようです。
11月15日は「鬼宿日(きじゅくにち)」で鬼が自宅にいる日なので安心してお参りに行けるということから最良の日とされているようです。
ですが最近では11月15日の前後の土日祝日など都合の良い日に行われています。
できれば大安の土日や祝日などにやりたい人は多いので、神社などの予約は早く埋まってしまうようです。
六曜(大安、仏滅、赤口、友引、先勝、先負)を気にしない・・というか優先しないでご両親が休みを取れる日を優先している傾向があるようです。
忌明けが15日直後等の場合は11月中の都合の良い日を選んで、神社へ参拝すれば問題ないと思います。
まとめ
昔に比べてあまりしきたりなどがうるさくなくなり、だいぶ変化してきています。
地域や家によって、喪中の1年が明けるまでは一切、祝い事をしないというような場合もありますが、若い世代だけの家庭などではあまりこだわらなくてもいいと思います。
七五三はお子さんの成長を祝う儀式ですから、あまり日柄やしきたりなどにこだわらずに皆でお祝いして喜ぶのがいいのではないでしょうか。