地震や津波、土砂災害などで家族や親戚、知人などと連絡がとれなくて心配することがありますよね。
電話をかけても通じない・・・携帯やスマホもダメ・・・
そんな時は災害用伝言サービスを利用しましょう。
災害時の連絡方法として通信手段は複数あったほうがいい
災害にあった時に電話で連絡をとろうと思っても、通じないことってけっこうありますよね。
被災したほうが実際には電話が使える状態であっても、一斉に被災地に向けてかかる電話によって回線がパンク状態になることがあります。
東日本大震災でも、電話はダメでしたが、携帯のメールは何とか届き、無事であるとの返信があってホッとしたものです。
ですから、連絡方法の通信手段は複数あったほうがいいようです。
しかし、携帯も固定電話も通じない場合は災害用伝言サービスを利用するという方法があります。
災害用伝言サービスの使い方
災害用伝言サービスはこの4つになります。
●災害伝言ダイヤル
●災害用伝言板
●災害用伝言板(web171)
●災害用音声お届サービス
◆災害伝言ダイヤル
一般的に認知度が高いのは災害伝言ダイヤルだと思います。
ただこの災害伝言ダイヤルは被災した家が固定電話を使っていない場合、録音ができません。
伝言の録音・再生は、被災地の方の電話番号宛に行う必要があり、この電話番号は03等の市外局番で始まる電話番号のみが対象です。
《操作方法》
(1)171にダイヤルします。
(2)ガイダンスに従い、録音は1を再生は2、暗証番号利用の録音は3を、暗証番号利用の再生は4を押します。
(3)ガイダンスに従って、自宅(被災地)の電話番号、または、連絡をとりたい被災地の方の電話番号を市外局番からダイヤルします。
(4)メッセージの録音・再生はダイヤル式の場合はそのままガイダンスが流れるまで待ち、プッシュ式の場合は数字の1を押した後、♯を押します。
(5)終了は数字の9の後に♯を押します。
※録音できる時間は30秒以内です。
◆災害用伝言板
携帯電話・PHSのインターネット接続機能で、被災地の方が伝言を文字によって登録し、携帯電話・PHS番号をもとにして全国から伝言を確認できる方法です。
★スマートフォンは各社のページで確認して下さい
《伝言の登録方法》
(1)携帯電話・PHSから災害用伝言板にアクセスします。
(2)「災害用伝言板」の中にある「登録」を選択します。
(3)現在の状態について「無事です。」等の選択肢から選び、任意で100文字以内のコメントを入力します。
※コメントのみでも可
(4)最後に「登録」を押して、伝言板への登録が完了となります。
《伝言の確認方法》
(1)災害用伝言板にアクセスします。(確認はPCからも可)
(2)「災害用伝言板」の中の「確認」を選択します。
(3)安否を確認したい方の携帯電話・PHS番号を入力し「検索」を押します。
(4)4.伝言一覧が表示されますので、詳細を確認したい伝言を選択します。
※ 1電話番号当たり、最大10伝言まで登録できます。
◆災害用伝言板(web171)
パソコンやスマートフォン等から固定電話番号や携帯電話・PHS番号を入力して安否情報(伝言)の登録、確認を行うことができる方法です。
(1)https://www.web171.jp/へアクセスします。
(2)連絡をとりたい方の固定電話番号や携帯電話番号を入力します。
(3)伝言を登録・確認することができます。(事前に設定することで閲覧者を限定することも可)
※ 文字(テキスト) 1伝言あたり全角100文字まで
●その他、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイル、ワイモバイルの各社で災害用音声お届サービスも提供されています。
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特設公衆電話とは
特設公衆電話(とくせつこうしゅうでんわ)とは、大規模災害の被災者や帰宅困難者が無料で使用することが出来る、地方公共団体または帰宅困難者対策協議会が要請して、NTT東日本・NTT西日本が、施設収容人数100人あたり1台設置する公衆電話サービスのことです。
つまり避難所などに指定されている多くの小学校や中学校などに設置されます。
災害救助法の発動または、それに順ずる事態の発生で使用開始となります。
通常時は施設管理者が保管していて使えません。
自宅で固定電話などが使えない場合、避難所などに行けば特設公衆電話が置いてあるところもあるので、それを利用しましょう。
事前に設置場所を知りたい場合はNTTのホームページなどで調べることが出来ます。
まとめ
災害伝言ダイヤルのことは何となく知っていても、詳しい使い方や固定電話でないと使えないことなどは知らない人もいると思います。
今は携帯電話だけで、固定電話を契約していない世帯もありますから注意が必要ですね。
いざというときに慌てないためにも、普段から家族で連絡方法を話し合っておきましょう。
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