勝福寺は小田原にある飯泉観音(いいずみかんのん)の名で親しまれている坂東三十三観音(神奈川、埼玉、東京、群馬、栃木、茨城、千葉に点在する全33カ所の観音霊場)の第5番礼所です。
奈良時代中期の天平勝宝5年(753年)創建という長い歴史があるお寺ですね。
曽我兄弟が仇討ちの際に日参し成功したという伝説で知られています。
この勝福寺で行われる飯泉観音だるま市は、関東地方で最も早いだるま市として有名です。
勝福寺だるま市 2015
勝福寺のだるま市は400年以上も続いているんですよ。
だるまの売れ筋の価格は2,000円~4,000円くらいのだるまです。
こちらのだるまも購入しただるまを観音堂へ持っていけば、お坊さんが開眼をしてくれるそうです。
開眼してもらう時は寸志が必要です。
勝福寺も深大寺と同じように梵字を左目に入れてくれます。
ただし文字は違うようで勝福寺では左目に「太陽」を意味する「ま」と読む梵字で、1年後に収めるときには「月」を意味する「た」という梵字を入れてもらいます。
【勝福寺だるま市(飯泉観音だるま市) 2015】
◆開催日程
◎ 2015年(平成27年)12月17日(木)・18日(金)
◆開催時間
◎ 12月17日(木) 10:00~22:00頃まで
◎ 12月18日(金) 9:00~正午過ぎまで
◆問い合わせ
◎ 飯泉観音 TEL:0465-47-3413
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勝福寺だるま市へのアクセス
◆電車&バス利用
◎ 最寄り駅 小田原駅
小田原駅から新松田・下曽我駅行きバス「飯泉橋」下車徒歩10分
※17日16時から22時は交通規制のため路線バスは「飯泉橋」から迂回
通常の日にバスを利用する場合は小田原駅から新松田駅行きバスで約10分 飯泉観音前下車
◆車利用
◎ 駐車場は酒匂川の東側河川敷に臨時設置(約150台)
勝福寺について
勝福寺には樹齢1000年といわれる大イチョウ(県天然記念物)があります。
このイチョウが紅葉する11月末頃は見事ですよ。
この勝福寺の御本尊は十一面観音菩薩です。
頭上に十一の顔を持ち、全ての方向を見守っている観音菩薩さまで、それぞれの顔は人々をなだめたり、怒ったり、励ましてくれたりするそうです。
六観音の1つに数えられ、修羅道に迷う人々を救います。
【六観音(日本)】
◎ 地獄道:聖観音
◎ 餓鬼道:千手観音
◎ 畜生道:馬頭観音
◎ 修羅道:十一面観音
◎ 人間道:准胝(じゅんでい)観音(真言宗系)不空羂索(ふくうけんじゃく)観音(天台宗系)
◎ 天道:如意輪(にょいりん)観音
※修羅道 阿修羅道(あしゅらどう)の略
◆十一面観音菩薩の真言
◎ オン マカ キャロニカ ソワカ
◆御開帳
◎ 33年に一度
※前回は去年、2014年でしたから次は2047年ですね。
◆宗派
◎ 古義真言宗
◆開基
◎ 弓削道鏡法師
※密教法師弓削道鏡(孝謙上皇に愛された怪僧)
※道鏡は、空海の前時代の初期の密教僧
◆住所
◎ 〒248-0002 神奈川県小田原市飯泉1161
◆拝観料
◎ なし
◆納経受付
◎ 8:00~17:00(11~3月は9:00~16:00・12:00~13:00は昼休み)
まとめ
勝福寺のだるま市に行くなら、せっかくですから十一面観音菩薩さまのパワーを頂いてくるといいですね。
縁起によればこの勝福寺の御本尊である十一面観音像は唐の高僧「鑑真和上」が孝謙天皇に献上した像だそうです。
その十一面観音像は後に弓削道鏡法師に下賜されたものだそうですよ。