地震などの災害ではなく、今年のように寒波で水道管が破裂して、九州の多くの地域で断水になっていますね。
日頃から非常用飲料水などの備蓄をしていた人はあわてないですんだかもしれません。
でも断水が長期化すれば、備蓄してあった水も使い果たしてしまうこともありますね。
それでもやはり非常用飲料水の備蓄は、各家庭である程度用意しておく必要があります。
災害で断水になった時のために非常用飲料水を用意しておく
東日本大震災以降、災害時などで断水になった場合に備えて非常用飲料水を用意している家庭も増えていると思いますが、喉元過ぎれば熱さ忘れるという感じで、いつの間にか飲料水の確保ができていない家庭もありますよね。
水道の蛇口をひねれば、いつでも安全な飲める水が出てくる日本に住んでいると、ついつい災害のことを忘れてしまいがちです。
でも、やはり自分たちで出来ることはやっておかないと、国や自治体に頼っているだけでは自分の身は守れません。
飲むための非常用飲料水はもちろんですが、今回(2016年1月 寒波)の断水になった原因のように、凍結による水道管の破裂によって断水が起きる、しかも大規模であちこちで破裂が起きた時は簡単には復旧しませんよね。
断水が長期化すると、飲料水だけでなく、トイレや食事の問題も出てきます。
いつ復旧するかわからない場合に備えて、最低でも3日間、できれば1週間程度はなんとかななるようにしておきたいですね。
もちろん、それぞれの家庭の都合で、備蓄しておくスペースが少なかったりもしますが、できるだけ断水中は水を使わないで済む料理方法やトイレのことも考えておいたほうがいいでしょう。
1~2日の断水なら、風呂の残り湯の利用などでも水を流せますが、じっさいに流してみると、けっこう1回のトイレ使用でかなりの水を使うことがわかると思います。
災害用の組み立て式トイレや、便器にセットできるタイプのものなど、いろいろありますから準備しておいたほうがいいですね。
【非常用飲料水の備蓄の目安】
非常用飲料水を家庭で備蓄するとなると、どのくらいの量が必要だと思いますか?
目安は5日間で1人15リットルくらいの用意があると安心です。
2リットルのペットボトルで7~8本くらいですね。
これを家族の人数分用意しておく必要があります。
家族が多ければ、その水のストック場所だけでもかなりのスペースが必要ですね。
この他にも料理用などの水も用意しておくと安心です。
災害時にはできるだけ備蓄した水を食器洗いなどには使いたくないので、使い捨ての食器にしたり、食器にラップをかぶせて使うようにすると便利です。
さらに「ポリ袋レシピ」のような料理であれば、お湯も風呂の残り湯を利用することもできますよ。
あまりスペースがない家庭の場合でも、最低1人1リットル×5日・・・5リットル×人数分だけは確保しておきましょう。
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断水時の非常用飲料水の備蓄場所
非常用飲料水としてミネラルウォーターを購入しておく人も多いですが、日頃から消費期限をチェックして、イザという時に飲料水として使えないことが無いようにしたいものです。
期限切れになっていた場合はすみやかに新しいものと交換し、古いものはお風呂に使ったり、茹で物のお湯を沸かす時に使ったりします。
非常用飲料水のミネラルウォーターだけでなく、ペットボトルのお茶とかなども定期的にストックしておけば、イザという時には便利ですね。
お子さんが小さい場合は多少缶ジュースとかも用意しておくといいかもしれません。
【非常用飲料水の備蓄の場所】
できるだけ冷暗所で保存します。
日光が当たる場所だけは避けましょう。
日が当たってしまう場所しか確保できない場合は黒い布なのを使って日光を遮っておきます。
ミネラルウォーターにしても、お茶やジュースなどにしても、期限をチェックして、期限が近づいてきたら新しいものと交換し、古いものは早めに飲んでしまいましょう。
非常用飲料水は非常用持ち出し袋の中にも、ペットボトルを入れておきます。
500mlタイプのものを1人3本程度、入れておきます。
非常用飲料水の入れ物
ペットボトルのミネラルウォーターだけでなく、以前紹介したことがある「ペットボトル」を利用した非常用飲料水の備蓄も便利ですよ。
通常毎日使う飲料水ように2リットルのペットボトルを利用して、何本も汲んでおきます。
できれば朝日が当たる位置に置いておいて、その後はキッチンの日陰になっている所に置いておきます。
料理には汲んでおいたペットボトルの水を使うようにします。
この方法で水を保存しておくと、毎日使い、入れ替えるので、水が腐る心配はありませんし便利ですよ。
ペットボトルを何本も置くのが嫌な場合は、飲料水用ポリタンクでもいいですよ。
【非常用飲料水の入れ物】
購入したミネラルウォーターなどはいいのですが、水道水をペットボトルに入れておく方法も便利だと紹介しましたね。
使うペットボトルの大きさは2リットルタイプが便利です。
◎ 2リットルのペットボトル
◎ 飲料水用ポリタンク(白)
※なるべく口が広く、コックがついていると注ぎやすいです。
◎ 折りたたみ式ポリタンク
※アウトドアなどにも便利な折りたたみ式ポリタンク
備蓄した水が終わってしまったり、水を用意していなかった場合には給水所や給水車によって、水をもらえますよね。
でも、大きなポリタンクをしまっておくスペースがない場合などは折りたたみ式ポリタンクが便利です。
給水車のお水をもらいに行く時に、やかんとかだとあまり水が入りません。
折りたたみ式のポリタンクを数個用意しておくと便利ですよ。
給水車や給水所に行く時に車が使えないことや、駐車場からかなり離れている場合も多いですよね。
水はかなり重いので、自宅まで持ち帰るのはけっこう大変です。
女性だととくに大変ですよね。
そんな場合は折りたたみ式の台車などを用意しておくと便利です。
10リットルの水とか、かかえて帰るのは重くて大変ですからね。
家族に高齢者などがいて、手押し車などがある場合はそれを借りるという方法もあります。
飲料水用のポリタンクに水を保存する場合はしっかりと中を洗ってから、水道水を入れておきます。
勢い良く入れたりしないで、ゆっくりと水道水を入れていきましょう。
なるべく、空気を入れないためです。
口いっぱいまで入れてから閉じます。
煮沸した水は腐りやすいので、水道水をそのまま入れてください。
毎日、使いながら保存する場合は2リットルのペットボトルのほうが使いやすいです。
少し長期に保存して、ポリ袋料理などのお湯として使う場合、水道水を入れた日付をつけておくと入れ替える目安になります。
冬場は保存する場所や気温にもよりますが、1~2ヶ月程度は大丈夫だと思います。
気温が高くなる春から夏はひんぱんに入れ替えましょう。
まとめ
非常用飲料水の保管場所は冷暗所がいいのはわかってますが、イザという時に簡単に取り出せないような場所も困るんですよね。
とくに地震などの場合とかは・・・
ですから防災グッズは出来ればある程度、分散して保管しておくほうが安心です。
庭などに物置があるなら、そこにも防災グッズを置いておくといいですよ。
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