最近、携帯型音楽プレーヤーやスマホで音楽を聞いている人が、難聴で耳鼻咽喉科を訪れているというのをご存知ですか?
難聴というと年寄りの病気・・・のようなイメージが強いですが、ヘッドホン難聴は若い人に多く発症しているようです。
大音量で音楽を聞き続けると、耳を痛めて聞こえづらくなるので注意が必要です。
ヘッドホン難聴とは
ヘッドホン難聴とは、ヘッドホンなどを使って音楽などを聞くことが原因で起こる「急性音響性難聴」のことです。
または「音響外傷」ともいいます。
大音量で聞いたために耳鳴りや難聴などの症状が出るのが急性音響性難聴です。
よくロックコンサートなどで、スピーカーの直前の位置で聞いていたりすると発症しやすいことから「ロック難聴」と呼ばれることがあり、同じように「ディスコ難聴」とも呼ばれていたりします。
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ヘッドホン難聴になる原因
【急性音響性難聴の発症に関係する3つの条件】
(1)音圧
ロックのコンサートやディスコの音は110~120dB(デシベル)で、120dBを超えると、人は不快になってうるさいと感じる。
火薬類の爆発などは140dBほどで、衝撃が大きく、耳の奥から耳全体が痛くなる。
(2)時間
さほど大きな音でなくても、長時間聞き続けると耳にダメージを与え、難聴を引き起こすことがある。
(3)周波数
高い周波数のほうが、低い周波数より耳にダメージを与えるといわれている。
ヘッドホンで聞くと、空気中を伝わる音よりも高周波帯の音が減弱シないまま耳に届き、ダメージを与える。
【音響外傷の特徴】
◆大きな音を聞いた直後、強い耳鳴りがして聞こえづらくなる
◆耳が詰まった感じがして聞こえづらい
◆高音の音域が聞こえにくい(低音の場合もある)
※高音域とは人の会話などがそうで、とくに聞き取りにくい音があったりする
◆耳に痛みを感じることもある
ヘッドホン難聴の対処法
ロックコンサートなどの一過性の音響外傷で翌日以降、聞こえ方が戻った場合はいいのですが、引き続き聞こえづらい時は早めに耳鼻咽喉科を受診した方がいいでしょう。
ロックコンサートやディスコなどに行かなくても、毎日ヘッドホンで音楽を聞いている人は、徐々に聞こえが悪くなるので気づきにくい事が多いのです。
ヘッドホン難聴は内耳の部分が損傷を受けて発症するのですが、この部分を手術で治すことができないため、服薬や点滴などで治療するようですが、なかなか治らないという人も・・・
重くならないうちに対処することが重要ですね。
【ヘッドホン難聴の対処法】
◆電源を入れてからヘッドホンを装着する
※ヘッドホンを装着した状態で音源を入れると、急な大音響で耳にダメージを与えることがある
◆長い時間、ヘッドホンで聞かない
※1時間、もしくはCD1枚分聞いたら10分くらい、耳を休ませる
◆80dBを超えないようにする
※80dBとは電車の中で聞いていて、電車の音が聞こえるくらい
◆耳が詰まった感じがしたり、痛みのある時はヘッドホンを使わない
◆長期間、聞こえづらい状態が続いているようなら専門医(耳鼻咽喉科)を受診する
【難聴改善動画】
まとめ
難聴というと加齢によるものだと思っている人が多いようですが、ヘッドホン難聴は若い人のほうが多いと思います。
また、中耳炎などの病気を繰り返している人も難聴になりやすいので、ヘッドホンの使用には気をつけたほうがいいですね。