電子レンジに多い突沸でやけど事故が多発しているそうです。
急に沸騰が起こる「突沸(とっぷつ)」は電子レンジだけでなく、ガスコンロやIHクッキングヒーターでも起こります。
突沸でやけどしないように事前に起こりやすい原因を知っておくことは大切ですね。
突沸の原因
液体などを加熱した時に沸点(水は100℃)に達しても沸騰しない「過加熱状態」になる場合があります。
その状態で液体に振動や調味料の投入といった刺激が加わると突然、爆発するように沸騰して中身が飛び散りやけどなどをすることがあります。
とくに電子レンジの場合はマイクロ波で食品に含まれる水分子を振動させて摩擦熱を発生させて食品を加熱するので、熱い水が上がり、冷たい水が下がっていく対流が起こりにくく、過加熱状態が起こりやすいのです。
あなたも経験ありませんか?
電子レンジで温めたコーヒーに砂糖を加えたら、突然、沸騰したとか、カレーやシチューのようなとろみのあるものを温めていたら、爆発したとか・・・
突沸でやけどをしないように、突沸を起こさない食品や飲み物の温め方を知っておく必要があります。
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突沸はどんなときに起こりやすい?
◆電子レンジで飲み物を温める時に加熱しすぎた
◆カレーやシチューなどのとろみのあるものやみそ汁を温めている時(電子レンジ・ガスコンロ・IHクッキングヒーター)
※かき混ぜない状態で
◆カレーやミートソースを強火のまま温めた時
※かき混ぜない状態で
電子レンジから取り出した飲み物をのぞき込んだ瞬間に突沸をおこして、顔をやけどする人もいますから加熱しすぎた時は見た目は大丈夫そうでも、とくに注意が必要です。
突沸を防ぐ対処法
◆温め直す前によく混ぜる
◆基本は弱火で温める
◆とろみのあるカレーやシチュー、みそ汁などはかき混ぜながら弱火で加熱する
【電子レンジの場合】
◆飲み物などの液体を加熱する前にスプーン等でよくかき混ぜる
◆オート機能(あたためボタンなど)を汁物や飲み物を温めるときは極力使わない
◆加熱しすぎないように設定時間を控えめにする
◆加熱しすぎた時はすぐ取り出さず、数分置いてから取り出す
◆量は容器の7割程度にする
◆口が細くて深い容器より、口が広くて陶器のようなものを使う
◆コーヒーや牛乳などを急激に温めた後、すぐに砂糖のような調味料を入れない
※砂糖などは最初から入れてかき混ぜてから温める
まとめ
突沸はとても危険ですから、お子さんなどが電子レンジやガスコンロなどを使って温め直しなどする場合は、よく注意点を説明した方がいいですね。
やけどしてからでは遅いですから・・・
電子レンジは便利な道具ですが、突沸だけでなく、卵やソーセージの爆発などの危険もありますからね。