去年の代々木公園のデング熱感染者のニュースで、はじめてデング熱という言葉を聞いた人も多いですよね。
それほど、デング熱にかかる人が少なかったからです。でもそれ以前でもデング熱に感染していた人はいるんですが、去年ほど大勢ではなかったのでニュースにならなかったんですね。
デング熱予防のためには効果的なワクチンもないので、蚊に刺されない事が重要ですから虫除け商品や自分で作る最強?の虫除け「ハッカ油スプレー」についても紹介したいと思います。
デング熱予防のために蚊に刺されない対策を
【そもそもデング熱って?】
ネッタイシマカなどの蚊によって媒介される、デングウイルスの感染症で、フラビウイルス科に属し、4 種の血清型が存在します。
比較的軽症のデング熱と、重症型のデング出血熱とがあり、ネッタイシマカは日本には常住してはいませんが、日本のほとんどの地域でみられるヒトスジシマカも媒介できます。
また、症状からは完成したデングウイルスの型は判断できませんし、デング熱に有効な薬とかはないので対症療法になります。
デング熱は国内にない病気なので病院での検査ができないんですよね。
◆デング熱は蚊を介して感染(重症化することは少ない)
◆蚊に刺されてから3~7日で高熱が出る
◆高熱の他の症状
◎ 頭痛
◎ 目の痛み
◎ 関節痛
※人から人には伝染りませんが、感染した人が日本にいるヒトスジシマカに刺され、他者にウイルスを伝播する可能性があります。
このような症状が見られた場合はすみやかに医療機関を受診した方がいいですね。
発熱は2~7日間持続し、全身の筋肉痛、骨関節痛があり、発症してから4~5日後くらいから胸部や体幹から発疹が出始め(治りかけた頃)、両手両足、顔面にまで広がります。
通常は1週間程度で回復すことが多いですね。
ただ、まれに重病になることがあるので注意が必要です。
もしデング熱に感染した場合は4類感染症に指定されているので、医者が患者を診断した場合は最寄りの保健所にただちに届け出をすることが必要です。
※4類感染症とは動物や飲食物などを介して「人」に感染し、国民の健康に影響を与えるおそれがある感染症のこと
【蚊に刺されないための対策】
◆外出する際、とくに木々や水のある場所に行く場合などは長袖・長ズボンを着用する
◆忌避剤を使用する
※虫除けスプレーなど
※服にかけるタイプもある
※雨や汗で効果が薄れるので2~3時間おきに塗り直したほうが効果的
※虫よけ剤の多くがディート(DEET)などの有効成分が含まれているが、まれに体への影響がある場合も・・・
※赤ちゃん向けの虫よけ剤でもディートが含まれている製品が多いため、6ヶ月未満の乳児には使用しない
※6ヶ月からは使用の目安を確認する
※顔には使用しない
◆虫除け加工を施した衣類などを着用する
◆白いものを着用する
※白い色の衣類のほうが刺されにくい
これから夏休みに海外旅行を予定している人もいますよね。
海外ではすでにデング熱の患者が増えている地域があります。
中国・マレーシア・フィリピン・シンガポール・カンボジア・ラオス・ベトナム・オーストラリア・フランス領ポリネシアなどに渡航予定のある人はできるだけ肌を露出しない、忌避剤を使うなど、きちんと対策していったほうがいいですね。
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蚊に限らず虫除けに劇的な効果のあるハッカ油スプレーの作り方
虫よけ剤としてキャンプや釣りなど、アウトドアを楽しむ人達に絶大な支持を得られているのが「ハッカ油スプレー」です。
ハッカ油スプレーは簡単に作ることが出来ますし、蚊に限らず、とくに市販の虫除けスプレーでは効果が薄いとされている「ブヨ」にも効果があると多くの人が勧めているんですね。
ただ、使用するスプレーボトルには注意が必要です。
◆ポリスチレン製のスプレーボトルは不可!
なぜポリスチレン製がダメかというと、ハッカ油に含まれるリモネンという物質にはポリスチレンを溶かす性質があるからです。
このポリスチレンは網戸などでも使われている場合があるので、網戸にスプレーする時は注意が必要ですよ。
材質表示に「スチロール樹脂」と書かれていたり、リサイクルマークに「PS」などと書かれたものは使用しないようにしましょう。
◆オススメのスプレーボトルは?
ガラス瓶が一番ですが、プラスチック製しかない場合はポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)かポリプロピレン(PP)などは大丈夫のようです。
【用意するもの】100ml分
◆ハッカ油 5~20滴
◆無水エタノール 10ml
※肌に使用しない場合、掃除に使用したり、布に含ませて網戸の近くに置いたりする場合は「消毒用エタノール」でもよい。これはエタノールの殺菌力がもっとも強いのは、濃度80%くらいなので、無水エタノールは100%、消毒用エタノールが80%のため
◆精製水 90ml
※肌に使用しない場合は水道水でもよい
【作り方】
◎ 無水エタノールとハッカ油を容器に入れ、よく振って混ぜる
◎ よく混ざったら精製水を加えてさらに混ぜる(出来上がり)
※油(ハッカ油)はエタノールに溶け、エタノールは水に溶けるので順番を間違えないこと
※ハッカ油は入れ過ぎると肌を痛める原因になるので、ご自分の肌に合うかどうか、少なめに入れて作り様子を見たほうがいいですよ。
とくに敏感肌の人は気をつけたほうがいいでしょう。
※スプレーボトルで混ぜる場合、スプレーは混ぜ終わってからセットします。
このハッカ油スプレーはネコを飼っている場合はやめたほうがいいですね。
ネコにとってアロマオイル(精油)は有毒となるようです。
ハッカ油スプレーの使い方
【ハッカ油スプレーの使い方】
◆制汗剤としても使える
◆虫よけ剤として使う
◆ティッシュなどにスプレーして網戸に安全ピンで止める
※洗濯ネットに入れて止める方法もあります。
◆庭から蟻が入ってきて困る場合は蟻が入ってきそうな場所にスプレーしておく
◆拭き掃除をするときに使う
◆夏場の生ごみの袋の中にスプレーしておくと消臭効果がある
【ハッカ油の使い方】
◆ガーゼにハッカ油を染み込ませ、家のあちこちに置くとゴキブリ対策になる
◆お風呂に2~3滴入れるとスッキリする
◆うちわや扇子に2滴ほど染み込ませて、それを使うと香りがいいだけでなく虫除けにもなる
◆帽子の縁、顔に近い部分などに染み込ませておく(虫除け)
◆ハンカチやおしぼりに1~2滴
まとめ
ハッカ油というと北海道の「北見」が有名ですよね。
おみやげでもハッカ製品がたくさん売られていました。(昔旅行した時に)
ハッカ油はもちろん、ハッカ飴とかも買ったような記憶があります。
キャンプなどで火を使っている場合は、近くにヨモギがあれば、それを燃やすと虫除けになるそうですよ。
ヨモギには虫が嫌がるチオネールという成分が入っているので、昔からの知恵だそうです。
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