食後すぐの入浴は消化不良を引き起こす|入浴事故を避ける対策を

あまり考えずに食前や食後の入浴をしている人が多いのですが、食事のすぐ前や直後の入浴は体にとって負担になっていることをごぞんじでしょうか?

若くて健康な時はあまり考えずに入浴していることも多いかもしれませんが、健康のためにはよくない場合があります。

また、日本はシャワーで済ませる事が多い欧米を比べ、入浴事故が多いこともあまり知られていないのですが、年間で交通事故で亡くなる人よりも多い人が亡くなっているといわれています。

健康のために入浴時に注意すべきことなど、紹介したいと思います。

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食後すぐの入浴は消化不良を引き起こす

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食事をすると血液は消化のために消火器に集中するので、食後すぐに入浴した場合、本来なら消化のために血液が消化器官に集まっているのに、それが分散されてしまいます。

入浴することによって全身に血がまわってしまうからなんですね。

それだけではなく、腹部や下半身に水圧がかかって消化器官を圧迫してしまいます。

これだけでも消化不良を起こしやすくなっているのに、お風呂の湯の温度が高めの場合はさらに交感神経を刺激してしまうのです。

それによってどういうことになるかというと胃の働きが抑制されてしまうんですね。

胃腸の働きは副交感神経が担当していて、交感神経が優位になると副交感神経の働きが低下し、胃酸の分泌も減ってしまうのです。

家族の人数が多くて、食後や食前の入浴などで、体のことを考えて入浴する時間が選べないことがあるという家庭もあるかもしれませんが、もともと胃腸の働きが弱い人などはやはり注意したほうがいいですね。

また、高齢者はとくに入浴する時に注意が必要です。

寒い時期などは服を脱ぐと血圧が上昇し、熱い湯に浸かって体が温まると、今度は血圧が下がっていきます。

この血圧変動によって、入浴事故が起こる原因になっています。

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食後の入浴はどれくらいの間隔をあけるのがいい?

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【食後の入浴はどれくらいの間隔をあけるのがいいか】

食後のすぐの入浴はよくないなら、食後、どのくらいの間隔をあけて入るのがいいかというと食後1時間以上がおススメです。

食後30分以上という意見もありますが、1時間は休憩してそれから入浴するほうがいいでしょう。

とくに胃腸が弱い人は食後30分ではまだきちんと消化されていないことがあります。

消化に負担をかけないためにも食後1時間を目安にした方がいいですね。

体は消化のためにリラックスした状態の時は血圧が低下しているので、その直後に入浴すると血圧変動も起こりやすくなり、入浴事故の原因にもなりかねません。

【食前の入浴は?】

食前の入浴も、入浴直後は血液が全身にまわっているため、30分程度、休んでからの食事のほうがいいですね。

激しい運動直後の食事や入浴も避けたほうがいいでしょう。

この場合もやはり、30分程度、休んでから食事にします。

入浴事故を避けるための対策

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入浴中に起こる「入浴事故」は年間1万5千人くらいいるといわれています。

ちょっと驚きですよね。

こんなに入浴中に突然死で亡くなる人が多いなんて・・・

原因としては「心筋梗塞」「脳卒中(脳梗塞・脳出血など)」がほとんどで、転倒事故や貧血による溺死などもあります。

【11月から3月が入浴事故(突然死)の要注意期間】

この期間は家の中の温度差が大きいですよね。

とくの脱衣所と浴室の温度が低く、そのため体は血管が収縮し、血圧が上昇しやすくなっています。

寒いためにお湯の温度を高めにする傾向があり(とくに高齢者)それがさらなる血圧上昇を招きやすくなるんですね。

ですから高血圧の人はもちろん、血糖値やコレステロール値の高い人もきちんと対策をした方がいいのです。

【入浴事故を防ぐ対策】

日本は欧米と比べて脱衣所に暖房設備がないことが突然死が多い理由と言われています。

脱衣所に小さな暖房器具を置いて、部屋を暖めておく

浴室の温度をあげておくために湯船のフタをとってしばらくおく

※時間がなかった時はシャワーなどを2~3分出してお湯を流す

風呂の湯の温度は40℃以下に抑える

※41℃は危険ゾーンで42~43℃にすると入浴事故で突然死する可能性が高くなる

帰宅直後・飲酒直後・運動直後の入浴は避ける

かかり湯をして、からだをお湯の温度に慣らしてから湯船に浸かる

湯船に浸かるときには徐々に浸かる

※いきなり全身を湯船に沈めない

長風呂は避ける

※長風呂は体内の水分が奪われてドロドロ血液になりやすいため脳梗塞を引き起こしやすくなる

入浴前後には水分補給をする

※コップ1杯程度の水

まとめ

お風呂って日本人は好きな人が多いですが、温泉などに行くと食後すぐに入浴する人も多いですよね。

さらに飲酒もしていても・・・

胃腸が丈夫という人なら、少し休んだだけでも平気という人もいるでしょうが、とくに胃腸が弱くなくても消化器官の負担を考えたら、1時間適度は休んでから入浴したほうが体のためにはいいですね。

また、食後は少し横になって(できれば右側を下にして)休むことも消化にはいいんですよ。

食後にすぐ動きまわると、筋肉に血液がまわされて食後の入浴と同じく、胃腸の消化器官に血液がまわらなくなってしまうからなんです。

ただ、夜遅くには食べてすぐ寝ると太る原因になるともいわれてますけどね・・・

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