子供の頃のおねしゃならわかりますが、大人になってからのおねしょはショックが大きいですよね。
まさか自分がおねしょするなんて思ってもいませんから、呆然としてしまいます。
とくに赤ちゃんを出産した後に、おねしょを経験する人がけっこういるようです。
産後のおねしょの原因と考えられるものや対策などを紹介したいと思います。
夜尿症で悩む大人は産後の30代のママも多い
大人になってからのおねしょは「夜尿症」といいます。
通常、子どものおねしょは4歳位までになくなって、おそくても小学校入学前にはしなくなるんですよね。
それが、大人になってから、子どもを出産した後に突然、おねしょを経験してしまう人が意外に多いのです。
産後のママがすべて経験するということではなく、また初めての出産時とも限られていません。
初めての子の時はなかったのに、二人目が生まれてから「おねしょ」を経験する人もいます。
おねしょといっても毎日してしまうということではありませんが、大人のおねしょは想像以上に本人にダメージを与えることもありますね。
大人になっておねしょしたからといって、簡単には病院にもいけませんよね、恥ずかしくて・・・
両親とか姉妹や友達とかにも相談できない人が多いのです。
本人にとっては深刻な経験なのに、それをわかってもらえないかもしれない状況で相談するのは難しいですからね。
ただ、そのおねしょが一時的なものも多いのですが、なかには病気のあらわれとして起きることもあるようなので、あまり続くようなら病院を受診したほうがいいですね。
夜尿症のなかには膀胱や尿道、腎臓に問題があって起きることもあります。
【夜尿症は何科にかかる?】
夜尿症が長引くようならどこを受診すればいいのか迷うこともありますよね。
大きな大学病院などで「尿失禁外来」がある場合は、そこで受診します。
あとは「泌尿器科」ですね。
「尿失禁外来」や「泌尿器科」って、30代という若い女性が受診するのはかなり抵抗があるかもしれません。
近くに「女性専門泌尿器科」があれば、そこでもいいですし、産後の場合、産婦人科に相談してもいいかもしれません。
ただ、本当に長引いているなら、他の病気も考えられますので早めに受診した方がいいと思います。
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夜尿症 産後の場合の原因と考えられるもの
大人のおねしょは他人に相談できずに家族間の秘密になっていることも多いので、じっさいに悩んでいる人はあなただけではありません。
女性の場合、産後のおねしょだけでなく、妊娠している時にも多くの女性が尿漏れやおねしょの経験をします。
ただ、あまり人に話さないので、「私だけ?」って悩むんですね。
産後の夜尿症の原因として考えられるものは「ホルモンバランスの乱れ」「ストレス」「骨盤底筋のゆるみ」「睡眠不足」などです。
赤ちゃんのミルク、オムツ替えなど、生まれた直後から十分な睡眠が取れないことが多いですよね。
睡眠時間だけでなく、生活サイクルそのものが今までと違い、大きく乱れます。
さらに赤ちゃんが元気で良く母乳やミルクを飲んで、よく眠る・・・という、あまり手のかからない子ならいいんですが、なかには夜中も眠ってくれずに、昼寝すらとれない状況だと自律神経が乱れてしまいます。
また、最初の赤ちゃんの場合は不安も大きく、赤ちゃんの世話でもつねに不安を抱えながらの場合は強いストレスになります。
ホルモンバランスの乱れなどは、時間とともに戻っていきますが、強いストレスや睡眠不足が続くと免疫力も下がり、病気を発症しやすくなる可能性も高くなります。
夜尿症に効果的な対策は?
◆育児相談を利用したり、自分ひとりでゆっくりできる時間を作る
育児でストレスや不安を感じることが多い場合は、自分で抱え込まずに、自治体の育児相談などを利用したほうがいいですね。
とくに実家が遠い・実母などの手助けが得られないなど、自分でゆっくりできる時間が持てないとストレスがたまりやすくなります。
お主人が休みの日などは1~2時間、ゆっくりできる時間を作ってもらえると精神的にも開放されて元気になりますから、家族の協力も大切ですね。
2時間位あれば昼寝をしたり、美容院に出かけたりすることもできますよね。
◆スキマ時間を使ってストレッチをする
赤ちゃんを抱いていることが多い産後の女性は、姿勢も前かがみになる傾向が強くなりますよね。
首も下を向いていることが多いので、肩こりや首こりになっていることも多いと思います。
そうなると血流も悪くなるので、胸を広げたりするストレッチを時々行ったほうがいいでしょう。
前かがみの姿勢を続けていると呼吸も浅くなるので、それによって血流も悪くなる可能性もあります。
◆骨盤底筋トレーニング
骨盤底筋のゆるみは「骨盤底筋」をトレーニングで強化することで改善されます。
⇒■尿漏れや失禁で悩んでいるあなたに|骨盤底筋トレーニングで改善しよう
◆寝る前の水分を控える
寝る前にたくさんの水分を取れば、夜中にトイレに行くことが多くなりますが、熟睡というか、爆睡状態だと膀胱がいっぱいになってトイレに行かなければいけない時でも、起きられないこともありますね。
しばらくの間は寝る前の水分は控えたほうがいいでしょう。
あまり水分を控えすぎると脱水症状を起こすこともあるので、ほどほどにして、朝起きたら水を飲むようにするといいですね。
◆ベビー用などの防水シートを利用する
一度、大人のおねしょを経験すると寝るのが怖くなる場合もありますよね。
また、おねしょをしてしまうんじゃないかって・・・
おねしょのトラウマで眠れなくなったら、ますます睡眠不足になり、よけい改善されなくなる場合があります。
それなら万全の対策をしてから寝るほうが安心できますね。
ベッドや布団にベビー用のおねしょシーツを敷き、その上にシーツと大きめのバスタオルなどを広げて寝ます。
万が一また、おねしょをしても、下の布団やマットレスに染み込まないように対策をしておくだけでも気分的に違います。
介護用おむつだと900cc吸収できるものもありますが、さすがに30代では「おむつ」はかなり抵抗ありますからね。
ご主人もいるのにおむつはちょっとむずかしいですから・・・
まとめ
産後は赤ちゃんのお世話で生活サイクルも乱れ、睡眠不足になりがちですが、それがストレスになっていることすら気づかないくらい疲れている場合があります。
もともと眠りが浅い人などは、短い時間では十分な睡眠が取れずに体に負担がかかることも多いですよね。
また、母乳が思ったように出なかったりすると、そういうことでも強いストレスになります。
完璧な育児を目指しすぎると、その前に自分が壊れてしまいますから、ゆとりをもって育児をするといいですね。
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